2015年12月28日

条虫の覚醒 その3

感染と発癌について、ちょっと雑談しています。

Malignant Transformation of Hymenolepis nana in a Human Host.
N Engl J Med. 2015 Nov 5;373(19):1845-52.
Muehlenbachs A, Bhatnagar J, Agudelo CA, Hidron A, Eberhard ML, Mathison BA, Frace MA, Ito A, Metcalfe MG, Rollin DC, Visvesvara GS, Pham CD, Jones TL, Greer PW, Vélez Hoyos A, Olson PD, Diazgranados LR, Zaki SR.

2015年12月16日

その3

その2からつづき

かわうそ:Discussionでいろいろ考察されています。まず、こういう症例はほんとうにまれなのですが、免疫抑制の宿主で条虫が消化管内から逃れてcystを形成して長生きするということは報告されています。変わったところで長く暮らして排除されないようなH. nanaでは、その幹細胞に遺伝子変異が蓄積して、癌細胞化してしまったのではないか、というような仮説が立てられています。

というわけで、一風変わった症例報告でした。

かば:これは症例報告でもNEJMに載りますね。でも、これも治療は一応プラジカンテルとかアルベンダゾールが書いてありますね?

かわうそ:でも、こういう薬は腸管にいる寄生虫にしか効きにくいらしいんです。あと、こんな風にクローン性に増殖した細胞に効果があるかというと…。

かば:わからないですよね。

かわうそ:この方もそういう治療に関わらず亡くなっていますので。
最後に、感染をきっかけにして発症する悪性疾患との関連について触れられていて、ちょっとおもしろいと思いました。
肝炎ウイルスと肝細胞癌とか、ピロリ菌と胃癌とか、HPVと子宮頸癌とか、EBVとリンパ腫とかですね。ちょっと前にけっこう話題になってたと記憶しています。
変わったところでは、タスマニアデビルの絶滅危機の原因もそうですよね。

かば:恐ろしい。ウイルスとかは習いましたけど、条虫って…。

かわうそ:寄生虫では、住血吸虫と肝細胞癌とか膀胱癌とか関連がありませんでした?うろ覚えですが。
あと、この文献のどこかに書いてありましたが、基本的に癌細胞ができるのは脊椎動物に限られているようです。だから、条虫が癌になることは聞いたことがない、と。ただ、条虫の成長というか自然史には、ヒトからの免疫反応が必要らしいんです。特にH. nanaはヒト以外の宿主がないようなので。しかし、HIVでは正しい免疫応答がないので、こんなことになってしまったのかもしれません。

かば:しかも、most common tapewormで、7500万人も感染しているんですね。知りませんでした。

かわうそ:これは、「栃木県の総合内科医のブログ」で紹介されていて、面白そうだったので読んでみました。でもまあ、難しいですね。特にDNA解析の部分が。


2015年12月26日

条虫の覚醒 その2

異型細胞のルーツに迫ります。

Malignant Transformation of Hymenolepis nana in a Human Host.
N Engl J Med. 2015 Nov 5;373(19):1845-52.
Muehlenbachs A, Bhatnagar J, Agudelo CA, Hidron A, Eberhard ML, Mathison BA, Frace MA, Ito A, Metcalfe MG, Rollin DC, Visvesvara GS, Pham CD, Jones TL, Greer PW, Vélez Hoyos A, Olson PD, Diazgranados LR, Zaki SR.

2015年12月16日

その2

その1からつづき

かわうそ:形態学的には、malignancyなのでしょうけど、細胞がけっこうちっちゃいということから、真核単細胞生物の感染なんかも鑑別に挙げたいようです。よくわからない色々な病原菌があげられています。

残念ながら剖検は拒否されましたので、これまで採取された検体を用いて、この病変に迫ろうというのが実はこの論文の目的なのです。こういう症例報告では珍しいと思いますが、MethodsやResultという項目があります。

で、Resultに移りますが、まず、培養では何も生えてきませんでした。
ついで、DNA検査では、99%という高い同一性をもって、H. nanaという条虫の一種のDNAが検出されています。先ほど、病理所見を見た時の予想では、真核単細胞生物の感染なんじゃない?と言われていたので、「unexpectedly」と書いてあります。条虫っていうのは当然多細胞生物ですし、でもそんな組織構造は一切標本内にないのでおかしな話ですよ、これは。

かば:は~。

かわうそ:免疫染色でも確かめられています。巣状になった異型細胞の塊のところが、赤く染まったり、逆にその周囲の正常リンパ節組織が赤く染まったりという写真が並んでいます。これは、H. nanaの抗原抗体反応で染めた場合とヒトの抗原抗体反応で染めた場合の違いだそうです。異型細胞がH. nanaのタンパク質を持っていてヒトのは持っていないということの証拠ですね。

次のFig 3は全くわかりませんでしたが、多分、DNAだかRNAが、どれくらい遺伝子変異があるのか、というものを比較して見せているようです。この辺は慣れていないので理解できません。すいません。

というわけで、これは非常にまれな症例なのですが、条虫が癌になって、その癌細胞が人間の中で浸潤増殖していると言いたいらしいです。

かば:条虫ではなく、条虫の細胞が増えているんですね。寄生した条虫がゾンビみたいになって増えているということ?

かわうそ:ゾンビかぁ。でも、まあ、そういうことなんでしょうね。

その3へつづく


2015年12月24日

条虫の覚醒 その1

ただの悪性腫瘍と思ったら…、症例提示までです。

Malignant Transformation of Hymenolepis nana in a Human Host.
N Engl J Med. 2015 Nov 5;373(19):1845-52.
Muehlenbachs A, Bhatnagar J, Agudelo CA, Hidron A, Eberhard ML, Mathison BA, Frace MA, Ito A, Metcalfe MG, Rollin DC, Visvesvara GS, Pham CD, Jones TL, Greer PW, Vélez Hoyos A, Olson PD, Diazgranados LR, Zaki SR.

2015年12月16日

その1

かわうそ:かなり変わった症例です。難しくて消化不良なところもありますがご容赦ください。
41歳のHIV陽性患者です。あまり治療を受けていません。コンプライアンス不良です。倦怠感、発熱、咳、体重減少で受診されました。CD4とかウイルス量とかからすると、コントロール不良で免疫抑制のひどい状態だと思われます。便からH. nanaの卵とかが発見されています。これは条虫みたいです。

かば:ほう。

かわうそ:レントゲンとCTが載っています。わりと境界明瞭でくりっとした腫瘤が多発しています。

かば:すごいですね。

かわうそ:胸水もありますね。さらに、色々なところのリンパ節が腫脹しており、肝臓・副腎にも結節が指摘されています。
この時点で、条虫が検出されたからなのか、CDCに相談された上で、アルベンダゾール、ARTなどが始まっています。

リンパ節生検をした結果も引き続き載っています。細胞診では、変な形で、核が大きく、細胞質の少ない、つまりN/C比の大きい異型細胞があります。HE染色では、正常のリンパ節の構造が、不整形で、密に集まって巣状になった異型細胞の集まりで置き換わっています。また、この病変の周囲のところは、細胞が融合したような感じになっています。

かば:ふーん。

かわうそ:写真見ても私はあまりピンときませんでしたが、普通と比べて細胞が少し小さいことが、病理の先生にひっかかったみたいですね。細胞が5~6μmしかないみたいで、ヒトなら赤血球くらいの大きさとのことです。
あと、多核で巨大な細胞や細胞分裂像、血管リンパ管浸潤、壊死像などもあります。こういう単語はだいぶ悪性っぽいですね。電子顕微鏡写真も撮っています。リボソーム、ミトコンドリアがrichだそうです。

でも、そうこうしているうちに、だんだんとこの転移巣(?)が大きくなっているようです。ARTの他、アムホテリシンBなども使っているのですが、4ヶ月でどんどん容体も悪くなっています。結局、透析を拒否して亡くなっています。

…、という症例なのですが、さて、何を考えますか?

かば:へへっ。わかりませんけど。

その2へつづく


2015年12月22日

瞬間、呼吸、重ねて

NIV(非侵襲的換気)を始めた時に、呼吸と機械が同期しているかどうかを調べた論文です。

Parasternal electromyography to determine the relationship between patient-ventilator asynchrony and nocturnal gas exchange during home mechanical ventilation set-up.
Thorax. 2015 Oct;70(10):946-52.
Ramsay M, Mandal S, Suh ES, Steier J, Douiri A, Murphy PB, Polkey M, Simonds A, Hart N.

2015年12月9日

かわうそ:parasternal、つまり胸骨の横に筋電図みたいなものをくっつけて筋肉の動きを測定して、機械の圧力やフローを一緒に判定することで、patient ventilator asynchrony、PVAを評価するというものです。

かば:患者と機械が同期していない呼吸がどれくらいあるのか、ということですね。

かわうそ:そうです。NIVをしている時に、PVAがどれくらいあるのかというものを見たい、ということと、PVAがガス交換に関係するかどうかを調べたいわけです。
PVAの検討はこれまでもされたことはあって、トリガーとサイクルについてそれぞれPVAがあるとされています。そしてPVAはガス交換や睡眠の質と関係するということが、これまでは報告されています。PVAが、呼吸の1割を超えたら、Adverse clinical impactがあったという報告があるようです。
しかし、こういう筋電図みたいなものを付けてまで評価したものはないというわけで、今回、sEMGparaという機械を使って研究されています。
2010年から2012年で人を集めていますが、28人ですね。

かば:意外に少ないですね。NIVまでする人はたしかに少ないですけど。

かわうそ:そうですね。PVAの定義としては、まずトリガーの非同期とサイクルの非同期に分けられます。吸気と呼気の同期にそれぞれ対応しているのだと思います。結局トリガーの非同期が主に検出されていますので、こちらについてだけ詳しくみていくと、ineffective effort、auto trigger、double trigger、multiple triggerが定義されています。PSGみたいな図が載っています。筋電図の波形で、double triggerなのかauto triggerなのかを鑑別しています。

かば:面白いですね。

かわうそ:supplementary appendixに詳しく乗っているようですが、手に入れていません。すいません。
人工呼吸器はSTモードで、バックアップの呼吸回数は安静呼気時-2回で設定しています。

結果ですが、28人の平均は61歳、BMIは35、FEV1が1.1Lです。いろいろ疾患によって分けて考察しています。10人がCOPD、6人が神経筋疾患、12人が肥満低換気です。患者背景は疾患によって当然差があります。
また、Table 2を見ると、COPDでは自発呼吸が多いのですが、その他ではPressure controlつまり機械主導の換気の方が多いということです。これは予期されたことですが、自発呼吸が多いほうがPVAが多いということがわかりました。

かば:なるほど。考えてみたら当たり前かもですね。

かわうそ:PVAがそもそも一体何%くらいあったかというと、3割位という結果でした。
前の報告では、1割のPVAがあれば有害事象が増えるため問題ということだったはずですので、大きな違いですね。また、8割の患者でPVAが1割以上という結果になりました。

かば:多いですよね。寝ている間にバッキングとまではいかないまでも、一瞬タイムラグがったりして、けっこう違和感が生じているってことですよね。

かわうそ:そうなりますね。
一番多いのは、ineffective effortということで、筋肉は動いたのに、トリガーとして機械に認識されなかったというものです。逆に、サイクルの非同期の方は数%しかないです。
一応、疾患別に見てみてますが、あまり特徴はなさそうです。有意差がないので。

かば:肥満低換気が一番少ないですかね。

かわうそ:次は、もう一つの目標であるところの、PVAとガス交換が関係あるかということについてです。SpO2モニターとかトスカ(経皮pCO2測定)を使って測定しているみたいですが、結局全く関係はなかった、ということのようです。

かば:すごく非同期呼吸が多いということはわかったけど、ガス交換には関係なくて、臨床的にはあまり意味がないということですね。睡眠の質とか検討の余地はありそうですけど。

かわうそ:あと、これは導入した日の記録なんですって。

かば:なるほど、となると慣れてくるとかわるのかもしれませんね。

かわうそ:本当はPSGをした方がいいんだろうけど、とかも書いてあります。でも、ヨーロッパのガイドラインでは、NIV導入時にPSG測定を義務付けていないので別にいいでしょ、ということみたいです。

かば:へー。なるほど。

かわうそ:呼吸器合う合わないではなく、もうちょっと別の所の設定をいじるべき、ということみたいなのですが、じゃあどこを設定し直すのか、やっぱり見えてきません。
またしても、もやもやの残る論文でした。
ただ、担当患者さんの人工呼吸器の設定でずっと悩んでいるんですよ。イマイチ、圧とかフローの波形が綺麗でなくて、きちんと患者さんの呼吸にあっているのか、と。そういう悩みに対して、あんまり考えすぎなくてもいい、という勇気をくれた論文と言えるのかもしれません。たしかに、患者さんに聞いてもあまり呼吸に違和感がないようですし、血ガスの数字もそれほど悪くありませんので。


2015年12月10日

肺エコーをしよう!?

私はまだ、なかなか実臨床では手が出せていませんが、肺エコーについてです。

Critical Care Ultrasonography Differentiates ARDS, Pulmonary Edema, and Other Causes in the Early Course of Acute Hypoxemic Respiratory Failure.
Chest. 2015 Oct 1;148(4):912-8.
Sekiguchi H, Schenck LA, Horie R, Suzuki J, Lee EH, McMenomy BP, Chen TE, Lekah A, Mankad SV, Gajic O.

2015年11月18日

かわうそ:みなさんがお好きな(?)肺エコーです。
ここに来て教えていただいたおかげで、私も気胸では何とか使えるようになりました。

この論文は、急性の低酸素性の呼吸不全で救急外来に来られた方の鑑別を超音波でやろうというものです。
心不全とARDSとそれ以外の疾患を分けるために必要なエコーの所見は?というものを調べたものです。
134人というのでけっこう大量の症例を集めています。

イントロに入ります。
まず、急性低酸素性呼吸不全(AHRF)の原因として、いろいろなものがあげられています。ALSのような肺に問題のないものもありますし、窒息のような気道閉塞もありますし、心不全やARDSのような心原性以外のpulmonary edemaがあります。血管系もあります。肺塞栓とかですよね。
これらを救急外来でエコーで簡便に鑑別できれば、診療上有用であろうという前提で始まっています。

方法に入ります。
血ガスが重要になりますよね。P/F ratio<300でAHRFを決めていますし。だから、血ガスと心エコーの間隔を6時間以内ときっちりと決めています。
一人に対して、左右4箇所ずつ、計8箇所で肺エコーをやっています。なかなか味のある絵が載っていますよね。後で出てきますが、結局いろいろ見た中で、B lineだけが有用であったとのことです。B lineっていうのは、私はよくわかっていないのですが。気胸しかまだわからないので。

かば:B lineっていうのは、縦にラインがでるやつですよね。間質性病変や肺胞性病変の存在を見ているはずです。

かわうそ:その他、胸水を見たりしていますし、普通の心エコーもやっています。左室の収縮能だとか、拡張能とか。下大静脈も評価しています。ここにはあまり詳しく書いていないんです。アペンディックスに載せてあるようですが、手に入れていません。
さらに、これらを10分以内に行うとしています。かっこいいですね。
結果です。9ヶ月で241人の患者がICUに入りました。AHRFの定義を満たしたのが134人ということになっています。

かば:すごいなあ。

かわうそ:Table 1は患者背景ですね。44%が心原性、31%がARDS、残りの25%が様々な疾患ということになっています。ちなみに、心不全とARDSの両方の要素を持つ人は、心不全に含まれています。
診断については、別々のDrが診断して、一応似たようなものになったとのことです(kバリュー=0.77)。
ARDSの原因は肺炎が最も多かったとのことです。様々な疾患にどういうものがあったかというと、一番多かったのが、肺炎、以下、肺梗塞、COPD増悪、肺塞栓、気胸、悪性胸水と続きます。「様々な疾患」にはどのようなものがあったかというと、片側の肺炎が半分くらい、あとは肺梗塞、COPD増悪、気胸、悪性胸水などでした。

解析については、まず、心原性肺水腫+ARDSというグループととその他の様々な疾患を区別するエコー所見をまず調べています。その他様々な疾患というのは、どうやら片肺の疾患が主なもののようですね。

いろいろ解析した結果、まずは肺エコーでB lineがさきほどの8個の領域のうち、いくつで認められるか、というものです。結局、B lineが3か所以上で見えた場合は、心原性+ARDS群に分類される、と。Figure 4のフローチャートにわかりやすくのっています。

引き続き、心原性肺水腫とARDSの鑑別を調べてみると、多変量解析で残ったものが、左胸水があること、中等度以上の左室の収縮能低下があること、下大静脈の直径が23mm以上であるということが、心原性肺水腫(+ARDS)群に含まれる因子ということがわかりました。
あと、弁膜症とか右心不全とかは、いっさいこの診断には寄与しなかったということです。
スコアリングなども気合入れて作ってありますよ。Fig 4に載っています。

かば:私、EFは測れませんけど…。

かわうそ:私もです。だいたい左室の壁運動がしっかりあるという程度でいいのではないでしょうか?

この論文でも、実は拡張能の指標もしっかりととろうとしていたようなのですが、結局一部でしか測定できずうまく解析できなかった、と著者が嘆いているんです。
それでも、E/e'がけっこう鑑別に有用かもしれないと書いています。

ただですね、こうしてみると「やっぱりエコーはすごい、やってみよう」とお思いになるかもしれません。私もそう思いました。…、Discussionを読むまでは。

かば:ふふっ。

かわうそ:けっこう台無しになるようなことをポロッと書いているあたり、非常に好感が持てますよね。今回検討した、鑑別に有用な所見について述べてあります。
まず、B lineについては、理論的に言えば、聴診でraleが聞こえることに相当するはずです。
そして、左胸水があることは、打診でわかるはずです。
さらに、左室収縮能の低下があるならⅢ音が聞こえるはずです。
最後に、IVCの拡張は頸静脈怒張で代用できるはずです。
というわけで、エコーと身体所見のどちらが感度が高いのか、という問題になってきそうです。
ちょっとテンション下がりますね。あくまで身体所見の確認というスタンスでエコーをするというのは、エコーをするハードルが下ると言えるかもしれませんが。

かば:ここであえて身体所見に立ち戻るっていうのがすごいですね。

かわうそ:しかし、そんなに心不全とARDSの鑑別でもめることはありますか?
循環器科でエコーされて、心機能は大丈夫です、と言われたとしても、B lineが見えて、左胸水があったら心原性だと言ってもいいということですかね?

きりん:まあ、もともと「心原性肺水腫+ARDS」群と「心原性肺水腫のないARDS」群という、区別しているのかどうかわからない分け方ですからね。

かわうそ:そうですね。区別できていないですよね。たまたまみつけて、喜び勇んで読み始めた割には、ちょっともやもやする論文でした。
でも、久しぶりにケースレポートとか総説でなくて原著論文を読みましたよ。

きりん:題名とAbstractは罪ですね。騙されますよね。

かわうそ:肺エコーをしよう!と意気込んで読んでみたら、結局身体所見でよくない?とか言われてますし。

かば:映画の予告編が一番おもしろかったような感じですね。
でも、読んでいなかったのでありがとうございました。B lineっていうのも久々です。

かわうそ:これがあると肺の浸潤影と関係するんですね。

きりん:小葉間隔壁が肺の表面では7mm間隔なので、縦のラインが7mm間隔で見えるということ、3本以上見えるというのがB lineです。これがあると肺水腫とか、あと間質性肺炎の存在が疑われます。

かわうそ:そんなミリメートルのオーダーで戦うんですか…。やってみたいとは思いますが…。

かば:エコーの研究って、たいてい術者の熟練度に左右される、というリミテーションが付きますよね。

かわうそ:エコーあてて、きちんと所見を書いて練習していくしかないですよね。